エレミヤの哀歌(読み)エレミヤのあいか(英語表記)Ekha; Lamentations of Jeremiah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレミヤの哀歌」の意味・わかりやすい解説

エレミヤの哀歌
エレミヤのあいか
Ekha; Lamentations of Jeremiah

旧約聖書中の一書。日本語訳では七十人訳 (→セプトゥアギンタ ) に従って『エレミヤ書』と『エゼキエル書』の間にあるが,マソラでは,『ルツ記』と『伝道の書』の間におかれている。作者は預言者エレミヤと言い伝えられるが疑わしい。むしろエルサレム陥落から捕囚民帰還の間に,他の者によって作られたと考えられる。5章の独立した詩から成り,形式に非常に特徴がある。1,2,4,5章は,それぞれ 22節から成り,3章も 66節 (22×3) から成る。また5章以外は各節の先頭の文字がアルファベット順番に従って始るように配置されている。内容的には,3章に最も深い信仰の世界がのぞかれ,全体としては,エルサレム陥落前後の状況と苦悩が描かれ,それを通して作者の思想が展開されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エレミヤの哀歌」の意味・わかりやすい解説

エレミヤの哀歌
えれみやのあいか

哀歌

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android