日本大百科全書(ニッポニカ) 「エレンホト」の意味・わかりやすい解説
エレンホト
えれんほと / 二連浩特
中国、内モンゴル自治区、シリンゴル盟(二級行政区)の北西部にある県級市。二連と略称する。人口7万2812(2015)。1966年ソニド右旗から分離して市制施行。集二線(集寧(しゅうねい)―エレンホト)の終点にあたり、モンゴル国の鉄道と接続、ウランバートル経由でモスクワに通じている。また、2010年開港のエレンホト・サイウス国際空港がある。1980年代末に油田が発見され、本格的採掘に入った。また蛍石(ほたるいし)、ボウ硝、塩を産出する。火力発電所、農畜産用機械製造工場があり、周辺ではウシ、ウマ、ラクダの牧畜が盛ん。恐竜の化石が多く発掘されることでも知られる。
[河野通博・編集部 2017年12月12日]