エンジイン

化学辞典 第2版 「エンジイン」の解説

エンジイン
エンジイン
enediyne

一つの二重結合と二つの三重結合という意味に相当するが,一般には,エテン(二重結合)の両端に,それぞれアセチレン構造(三重結合)が置換した系をエンジイン構造とよぶ.とくに,天然の抗腫瘍性抗生物質のなかには,生理活性発現部位として環状のエンジイン構造が存在するものが知られている.エンジイン構造を有する化合物は,以下に示す正宗-ベルグマン(Masamune-Bergman)反応を起こし,ビラジカルを発生させることが知られている.また,エンジイン系抗腫瘍性抗生物質においては,発生したビラジカルがDNA糖鎖から水素を引き抜いてDNA鎖を切断することにより,抗腫瘍活性を示すものと考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む