エンロールメント・マネジメント

大学事典 の解説

エンロールメント・マネジメント

大学入学から在学中,卒業後までを一貫してサポートする,総合的・組織的な学生支援策。エンロールマネジメントとも呼ぶ。特徴として,各種の方策をデータ(エビデンス)に基づいて行うことが挙げられる。インスティチューショナル・リサーチ(IR)とも密接に関係している。双方とも個々教職員の経験や感覚(主観性)に基づく改革・改善から,膨大に蓄積される各種データや分析(客観性)に基づく改革・改善へと展開する手法である。どのような学生が入学し,学び,卒業していくのか。入学前のデータ(高校時代の学習態度や入試方式,成績など)から,在学時のデータ(成績や修得単位数,課外活動への傾倒,進路希望など),卒業時や卒業後のデータ(在学時の到達度や満足度,職業との関連性など)までさまざまなデータを包括的に収集・分析し,学生募集や教学改革・改善へと結びつける。教育の質保証の実現における有力な手法の一つとして期待されている。
著者: 山田剛史

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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