方策(読み)ホウサク

デジタル大辞泉 「方策」の意味・読み・例文・類語

ほう‐さく〔ハウ‐〕【方策】

はかりごと。計略。また、手段方法。「方策を立てる」「事故防止の方策がない」
《「方」は木の板、「策」は竹簡中国古代、紙の代わりに用いたところから》文書記録
[類語]対策施策企て一計奇計奇策愚策秘策・対応策・善後策得策方法妙計妙策良計良策上策下策国策政策一策万策拙策無策弥縫策びほうさく密計秘計百計

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精選版 日本国語大辞典 「方策」の意味・読み・例文・類語

ほう‐さくハウ‥【方策】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「方」は木の板、「策」は竹簡。ともに古代中国で、記録用に用いられたところから ) 記録。書付。文書。また、書物
    1. [初出の実例]「然則速成晩就之戒、方策載其人」(出典本朝文粋(1060頃)三・松竹藤原広業〉)
    2. [その他の文献]〔中庸〕
  3. はかりごと。計略。策略。また、てだて。方法。手段。
    1. [初出の実例]「我が美術の美を宇内に発揚せんは、果して如何の方策を取るべきか」(出典:真善美日本人(1891)〈三宅雪嶺〉日本人の任務)

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