傾倒(読み)けいとう

精選版 日本国語大辞典「傾倒」の解説

けい‐とう ‥タウ【傾倒】

〘名〙
① 立っていたものが傾いて倒れること。傾けて倒すこと。〔文明本節用集(室町中)〕〔白居易‐南湖晩秋詩〕
② 器をさかさまにして、中にはいっているものを出し尽くすこと。転じて、心情を吐露すること。
※宝覚真空禅師録(1346)坤・与月山記室「可以傾倒数年隔闊之懐抱耳」
※四河入海(17C前)二三「馬上に銀瓶を傾倒して、兎をもなまながら食やうなる人には何が我は勝ぞ」 〔杜甫‐雨過蘇端詩〕
③ 興味をもち夢中になること。また、心から尊敬し、慕うこと。
※投贈和答等諸詩小序(1464頃)送別「邂逅于福原之祥光榻談笑傾倒平生
※虚実(1968‐69)〈中村光夫〉小さなキャベツ「そのうちランボオに傾倒して文学を捨て」 〔杜甫‐奉贈射洪李四丈詩〕

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デジタル大辞泉「傾倒」の解説

けい‐とう〔‐タウ〕【傾倒】

[名](スル)
かたむき倒れること。また、かたむけ倒すこと。
「其の館舎が火焔の中に、―するを見て」〈竜渓経国美談
ある物事に深く心を引かれ、夢中になること。また、ある人を心から尊敬し、慕うこと。「漱石に傾倒している」

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