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おあん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

おあん

?-? 江戸時代前期の女性。
石田三成の家臣山田去暦の娘。関ケ原の戦いのころ,父とともに美濃(みの)(岐阜県)大垣城内ですごした日々を回想し,語りのこした「おあん物語」がある。戦後父にしたがい土佐(高知県)にうつり,雨森儀右衛門にとつぎ,寛文年間(1661-73)に80歳余で死去。「おあん」は作者名でなく,老尼の敬称「お庵(あん)」のことともいう。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

おあん

生年:生没年不詳
戦国から江戸時代初期にかけての武家の女性。山田去暦の娘。雨森氏に嫁す。父去暦は石田三成に仕えており,慶長5(1600)年の関ケ原の戦のころ,石田配下として佐和山城(一説に大垣城)に籠城,この時おあん一家は稀有の体験をする。徳川家康方の軍勢から石火矢が打ち込まれるなか,母や城内の女性たちと天守で鉄砲玉を作り,また味方が取った首を天守に札を付けて並べておき,毎夜これにおはぐろをつけたという。明日は落城という日,父母,家来と共に梯子をかけて城を脱出。逃亡の途中,母が女児を出産し,田の水で産湯を使ったとおあんは回想している。その後父は土佐の親類のもとに下り,おあんはそこで,やはり山内氏に仕えていた近江出身の雨森氏に嫁すことになった。晩年は甥に養われたという。父去暦は知行300石取りだったと述べていることから,生活は中級武士クラスのそれであったとみられる。その体験談『おあん物語』は貴重な史料的価値を持っている。

(田端泰子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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