オオカマス(読み)おおかます(その他表記)sawtooth barracuda

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオカマス」の意味・わかりやすい解説

オオカマス
おおかます / 大魳
大魣
sawtooth barracuda
[学] Sphyraena putnamae

硬骨魚綱スズキ目カマス科に属する海水魚。沖縄ではダイカマサーという。相模(さがみ)湾以南、西太平洋、インド洋に分布している。体長は2メートルに達して細長く、頭はとがる。第1鰓弓(さいきゅう)に鰓耙(さいは)がない点でオニカマスに似るが、体の側面に多数のくの字形の横帯が並ぶこと、背びれと臀(しり)びれの最後の軟条が伸びること、前鰓蓋骨(ぜんさいがいこつ)の後下縁は丸くて下方に曲がること、側線有孔鱗(ゆうこうりん)数が多くて、124~134枚あることなどで区別できる。サンゴ礁や内湾の浅い所に生息する。塩焼きなど食用にされる。

落合 明・尼岡邦夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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