ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオシモフリエダシャク」の意味・わかりやすい解説
オオシモフリエダシャク
Biston betularia
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…1930年以後になってフォードE.B.FordやケトルウェルH.B.P.Kettlewellにより,工業化以前は黒化型遺伝子は突然変異としてひじょうに低い頻度でしか存在しなかったが,工業化で地衣に覆われた樹木の幹などが汚れるとそこに止まった黒化型は鳥に捕食されにくくなり,したがって自然淘汰に有利となり急激に増加したことを明らかにした。 よく知られた例としてオオシモフリエダシャクがあり,マンチェスターでは1848年には黒化型はきわめてまれであったが50年後の98年には集団の95%を占めるに至った。工業暗化はドイツのルール地方でも古くから起こっており,今日ヨーロッパ,カナダ,アメリカの工業地帯で100以上の例が知られている。…
※「オオシモフリエダシャク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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