ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハコヤナギ」の意味・わかりやすい解説 ハコヤナギ(箱柳)ハコヤナギPopulus sieboldi ヤナギ科の落葉高木で,ヤマナラシともいい,山地に自生する。互生する葉は長柄をもつ広卵形で先端は鋭くとがり,葉質は薄い革質で波状の鋸歯をもつ。上面は深緑色で光沢があり,下面は白色に近く,若葉のときには葉柄とともに絹毛を密に生じる。葉身と葉柄の接するところに蜜腺がある。葉柄は左右から押しつぶされ扁平,このため風で葉が左右に揺れ,隣接の葉にぶつかって音を立てる。「山鳴らし」の名はこれに基づく。早春,葉の出る前に赤褐色の尾状の花穂をつける。雌雄異株で,雄花穂は雌花穂の約半分ほど。材は軽くて軟質で割れやすく,包装用の木箱に用いられるのをはじめ,マッチの軸木,経木,パルプの原料にもされる。また,多数を並べて植え防風林とする。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハコヤナギ」の意味・わかりやすい解説 ハコヤナギはこやなぎ →ヤマナラシ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by