おおろか(読み)オオロカ

デジタル大辞泉 「おおろか」の意味・読み・例文・類語

おお‐ろか〔おほ‐〕

[形動ナリ]おろそかにするさま。なおざり。いいかげん。
大夫ますらをの行くといふ道そ―に思ひて行くな大夫とも」〈・九七四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おおろか」の意味・読み・例文・類語

おお‐ろかおほ‥

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「おほ(凡)」から派生した語 ) いい加減であるさま。通り一遍であるさま。おろそか。おぼろか。
    1. [初出の実例]「つのさはふ 磐之媛(いはのひめ)が 飫朋呂伽(オホロカ)に 聞こさぬ 末桑(うらぐは)の木」(出典日本書紀(720)仁徳三〇年一一月・歌謡)

おおろかの語誌

平安時代の「おぼろけ」「おぼろ」と同様に否定的な表現と呼応することが多く、また、和歌などでは「おぼろけ(朧気)」と掛けて用いられることが多かったために後世両者を混同するようになったともいわれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android