オカルト映画(読み)オカルトえいが(英語表記)occult film

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オカルト映画」の意味・わかりやすい解説

オカルト映画
オカルトえいが
occult film

映画の1ジャンル。超自然現象や超能力など,神秘的で不可思議な現象を描いた映画をさす。映画の草創期から扱われてきたが,ポランスキー監督のアメリカ映画『ローズマリー赤ちゃん』 (1968) ,さらに 73年に話題を呼んだ W.フリードキン監督の『エクソシスト』以来ブームとなり,オカルト映画と命名された。以後,R.ドナー監督の『オーメン』 (76) ,T.フーパー監督の『ポルターガイスト』 (82) などのヒット作が登場,シリーズ化されたものが多い。初期の作品には悪魔霊魂が登場する宗教的色彩が強く,社会が混乱して不可知なものへの関心が高まった 1970年代に,当時流行しはじめた SFX (特殊撮影技術) を駆使して数多く作られた。

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