オニテナガエビ(英語表記)Macrobrachium rosenbergii; giant freshwater prawn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オニテナガエビ」の意味・わかりやすい解説

オニテナガエビ
Macrobrachium rosenbergii; giant freshwater prawn

軟甲綱十脚目テナガエビ科 Palaemonidae。体長 25cm以上になる大型の淡水エビで,テナガエビ科の最大種。額角の上縁には 11~13歯(頭胸甲上に 2~3歯),下縁には 10~11歯がある。雄の第2胸脚は長大で,全面がとげで密に覆われ,また,可動指の上縁には軟毛がある。一様に地味な灰緑色であるが,第2胸脚は青色を帯びる。台湾から東南アジアを経てインドまで,大きな河川の中・下流域に生息する。分布域内の各地で重要な食用種となっており,特にタイでは大規模な養殖が行なわれている。(→甲殻類十脚類節足動物軟甲類

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