甲殻綱軟甲亜綱Malacostracaに属する節足動物の総称で,いわゆる高等甲殻類である。近年の分類体系では甲殻上綱軟甲綱とされることもある。2万5000種以上が知られており,コノハエビ目,アナスピデス目,ムカシエビ目,テルモスバエナ目,スペレオグリフス目,アミ目,クマ目,タナイス目,等脚目(ウミナナフシ,フナムシなど),端脚目(ヨコエビ,クラゲノミなど),オキアミ目,アンフィオニデス目,十脚目(カニ・エビ類),口脚目(シャコ)に分けられる。一般に甲がよく発達し,とくに十脚目でその発達が著しい。甲の石灰化の程度はいろいろであるが,軟甲ということばは軟体動物の貝殻に比較したときの表現である。頭部5節,胸部8節,腹部6節,尾節からなり,それらの付属肢は部位に応じて構造,機能が異なっている。幼生は一般にノープリウスよりも進んだ状態で孵化(ふか)し,数回の幼生期を経て成体になる。体長は数mmから数cmのものが多いが,いわゆる下等甲殻類よりは大きく,直接,間接に有用な動物群である。
執筆者:武田 正倫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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