おひん‐な・る
- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「おひるなる(御昼成)」の変化した語 ) =おひるなる(御昼成)⇔およんなる。〔かた言(1650)〕
- [初出の実例]「源次郎さま、お起床(ヒンナ)りませ」(出典:人情本・吾嬬春雨(1832)前)
おひんなるの語誌
( 1 )「昼」に接頭語「お」がついた「おひる」の動詞形が「おひるなる」で、中の「る」が撥音化したもの。撥音の入らない「おひなる」もあり、尼門跡では「おひんなる」は天皇に対して用い、「おひなる」は宮様階級にと使い分けていたらしい。
( 2 )江戸時代には一般女性の間にも普及し、「おひるなる」として「婦人養草」「女重宝記」等に記される。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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