オフサルモメーター(その他表記)ophthalmometer

改訂新版 世界大百科事典 「オフサルモメーター」の意味・わかりやすい解説

オフサルモメーター
ophthalmometer

角膜表面の曲率半径,乱視の軸角度,乱視度などを測定する装置。眼球は不随意にも運動するので,目盛板の角膜表面で作られる反射像の大きさを直接読み取り,上記測定を行うことは困難である。このためH.ヘルムホルツは1853年,分離像を用いる方法を初めて開発した。分離像の作り方が異なる各種の装置が作られているが,図はその一つの例である。光源,反射鏡,コンデンサーレンズ(集光レンズ)によって,円の外側に+,-などの四つの記号がついた指標を照明する。被検眼の角膜によって作られる指標の反射像は,コンデンサーレンズおよび反射鏡の中央の孔を通り抜け,対物レンズによって接眼レンズの前側焦点面に結像され,これは接眼レンズで観測される。対物レンズの直後には上下左右に四つの小孔のある絞りが配置されており,上下の二つの小孔を通る光は焦点調節に用いられる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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