おめでたい

精選版 日本国語大辞典 「おめでたい」の意味・読み・例文・類語

お‐めでた・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]おめでた・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「お」は接頭語。「御目出度」「御芽出度」などとも当てる )
  2. ( 「めでたい」を丁寧にいう語 ) 縁起がよい。お祝いをすべきである。「おめでとう」「おめでとうございます」の形で、慶事新年を祝福することばにいう。→おめでとう
    1. [初出の実例]「生れ落ると胞衣洗て見る〈西鶴〉 お目出度ひ中天竺の事なるに〈西友〉」(出典:俳諧・西鶴五百韻(1679)何餠)
  3. ( 逆説的な言い方 ) お人よしである。ばか正直である。また、愚かである。
    1. [初出の実例]「芸者に叩(たた)かれて笑ふなんて、野だも御目出度い者だ」(出典坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九)
  4. ( と同様の言い方 ) 考えかたがあまい。楽観的にすぎる。
    1. [初出の実例]「まあおめでたい夢を見ているがいい」(出典:同志の人々(1923)〈山本有三〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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