日本大百科全書(ニッポニカ) 「オルフェルド」の意味・わかりやすい解説
オルフェルド
おるふぇるど
Alföld
ハンガリー中央部を占める大平原。クロアチア北東部、セルビア北部、ルーマニア西部にまで広がる。ハンガリー盆地ともいい、同国国土の3分の2を占める。ここは中生代および第三紀に海進を受けたが、海の後退とともに現在の平地が形成された。ドナウ川とティサ川が平行して南流し、両河川の流域の至る所に沼沢地が分布している。とくにティサ川流域は土地が低平であり、このためティサ川は著しく蛇行し、沿岸に多くの三日月湖をつくっている。プスタとよばれる草原地帯が発達して、農耕には適さなかったが、19世紀以来開拓が進み、同国の重要な農業地帯となっている。
[三井嘉都夫]
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