ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オード県」の意味・わかりやすい解説 オード〔県〕オードAude フランス南部,シャンパーニュアルデンヌ地域 (レジオン) の県。マシフサントラル (中央山地) 南部とピレネー山脈東部との山麓間にある。県都カルカソンヌ。県北部は結晶岩質のノアール山地で,ローラゲ地方にのぞんでいる。ローラゲ地方の低地帯の東部はラングドックのブドウ栽培地帯。西部は穀類,トウモロコシ,果樹栽培地帯。低地帯を貫いて地中海と大西洋を結ぶミディ運河 (1681完成) ,鉄道が通っている。南側はピレネー山脈前山のコルビエール山地。乾燥した不毛の山地で,わずかにブドウの単作農地が点在している。地中海沿岸部はシジャン,ルカトなどをはじめ,大小の潟が大部分を占める。オード川のカルカソンヌより上流部西側,県西部は多角的農業の行われるラゼの丘陵地域と,その南の石灰岩高原のソール地方に分れる。県最南端はピレネー山中に達する。鉱工業には,ナルボンヌ地区のマルベジ硫黄鉱,ルカト潟付近の小鉄鉱,オード川上流の山麓地帯にあるキヤンのプラスチック工業,各地に散在する繊維や製靴などの工業がある。観光産業も重要。面積 6139km2。人口 29万 8712 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by