オーバーキル(その他表記)overkill

翻訳|overkill

デジタル大辞泉 「オーバーキル」の意味・読み・例文・類語

オーバーキル(overkill)

《殺し過ぎの意》
核兵器などによる過剰殺傷、または過剰殺傷力。
景気を引き締めすぎること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーバーキル」の意味・わかりやすい解説

オーバーキル
overkill

過剰殺戮と訳される。核保有国間の軍備競争が激化した結果,世界の全人口の殺戮に必要な破壊量以上に,核兵器が生産された状態をいう。そのため「地球上の1人1人の頭上に 80tの爆弾がある」などといわれた。特に R.ラップが"Kill and Overkill" (1962) を書いたことから,この言葉が広く使われだした。

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世界大百科事典(旧版)内のオーバーキルの言及

【核戦略】より

…米ソ両国はこの核軍備を背景にして国際政治に大きな影響力を行使してきており,両国にとっては核軍備の優位性の保持は国家戦略の重大な目標となっていた。米ソ両国が核軍備の優位性を求める戦略は,核軍備競争を激化させ,米ソ双方はもとより世界を破滅させるほどの核兵器を蓄積し,〈過剰殺戮(オーバーキル)〉と呼ばれるような状況を生んできたのである。 米ソの核戦略は,おのおのの同盟国の国家戦略にも複雑な影響を与えてきた。…

※「オーバーキル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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