殺戮（読み）サツリク

デジタル大辞泉

さつ‐りく【殺^×戮】

［名］(スル)むごたらしく多くの人を殺すこと。「非戦闘員をも殺戮する」
[類語]虐殺・惨殺・なぶり殺し・皆殺し

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さつ‐りく【殺戮】

1. 〘 名詞 〙 ( 「戮」は罪人を殺す意 ) 刑罰として殺すこと。現代では、刑罰とは関係なく単に、多くの人を殺すこと。
   1. [初出の実例]「公私彫喪。国用不_レ足。政刑日峻殺戮妄加」(出典：続日本紀‐宝亀元年（770）八月丙午)
   2. 「天聖王の為に祥瑞を示し、又雨をくだして、殺戮(サツリク)の余気を鎮(しづむ)るなるべし」(出典：読本・椿説弓張月（1807‐11）残)
   3. 「生物の間に行はれる殺戮の中でも、此れは恐らく最も残酷なものの一つに相違ない」(出典：簑虫と蜘蛛（1921）〈寺田寅彦〉)
   4. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二五年〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【殺戮】さつりく

殺す。刑殺する。〔子、議兵〕紂、比干（の心(むね)）を刳(ゑぐ)り、箕子を囚へ、炮烙(はうらく)（火あぶり）の刑を爲し、戮時無し、臣下慄然(りつぜん)たり。

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出典　平凡社「普及版 字通」