オーレギャップ

化学辞典 第2版 「オーレギャップ」の解説

オーレギャップ
オーレギャップ
Ore gap

陽電子ポジトロニウムとして存在するエネルギー範囲.ポジトロニウムの結合エネルギーは6.8 eV なので,気相では気体分子の最低励起エネルギーがイオン化電位から6.8 eV を引いた値より高ければ,この二つのエネルギー間にオーレギャップができる.最低励起エネルギーがこの範囲にない場合,および金属中などでは一般にオーレギャップは存在しない.速い陽電子は物質中で衝突によりしだいに減速され,そのエネルギーがオーレギャップ内に入るとポジトロニウムを形成する.電場をかけることにより,オーレギャップより低い陽電子をオーレギャップに移行させることができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android