お内(読み)おうち

精選版 日本国語大辞典 「お内」の意味・読み・例文・類語

お‐うち【御内・御家】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
    1. 敬意をもって相手もしくは他人の家、家庭などをさしていう。お宅。また、家を丁寧にいう。
      1. [初出の実例]「あなたが御うちを持って、奥さまを御貰ひになる迄は〈略〉甥の厄介になりませう」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一)
    2. 敬意をもって相手もしくは話題にのぼった人が在宅することをいう。
      1. [初出の実例]「御免下さいな、姉さんおうち?」(出典:俳諧師(1908)〈高浜虚子〉四九)
  2. [ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 対称。軽い敬意をもって相手をさす語。
    1. [初出の実例]「をれは年よった事なれは、御内に伝申さうとをもふそ」(出典:史記抄(1477)一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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