カイザルのものはカイザルに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カイザルのものはカイザルに

新約聖書マタイによる福音書』 (22・21) に「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい」とある。この聖句は唯一神の絶対性を主張するキリスト教ローマ皇帝の至上権に妥協したものと解釈されている。だが逆にいえば,いかなる政治的権威も及びえない聖域があることを主張したともいえる。したがって後代においてこの聖句は聖俗それぞれの側から,独自の権利を主張するために利用された。

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