カイザルのものはカイザルに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カイザルのものはカイザルに

新約聖書マタイによる福音書』 (22・21) に「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい」とある。この聖句は唯一神の絶対性を主張するキリスト教ローマ皇帝の至上権に妥協したものと解釈されている。だが逆にいえば,いかなる政治的権威も及びえない聖域があることを主張したともいえる。したがって後代においてこの聖句は聖俗それぞれの側から,独自の権利を主張するために利用された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む