カカル丸城跡(読み)かかるまるじようあと

日本歴史地名大系 「カカル丸城跡」の解説

カカル丸城跡
かかるまるじようあと

[現在地名]鯖江市落井町・磯部町

弁財天べんざいてん山山頂が城跡にあたるが、忠魂碑建設のため削平されて遺構は残らない。ここから南へ少し下った所にいちまる城跡があり、帯郭・小郭・堀切の遺構が残る。一方、弁財天山から少し北方、じようの峰(一二八メートル)にも城跡がある。これとカカル丸城跡との間の鞍部に磯部いそべ乙坂今北おつさかこんぶくに通ずる細い峠道があり、土塁跡を残す。

「越前国城蹟考」は「カヽル丸城跡 時代不知 落井村礒部村山之内城台櫓台十七ケ所其外堀切之形有」「一之丸城跡 時代不知 落井村礒部村山之内城台櫓台堀切数ケ所有」「城跡 時代不知 片上郷礒部村乙坂村今北村山之内三間四方ヨリ十間四方迄之城台櫓台之形数ケ所有」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android