カスティリャーノの定理(読み)かすてぃりゃーののていり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カスティリャーノの定理」の意味・わかりやすい解説

カスティリャーノの定理
かすてぃりゃーののていり

弾性体ひずみエネルギー変形との関係を述べたもの。ひずみエネルギーを荷重で微分したものが、その荷重方向の変位を与えるという定理イタリアの技術者カスティリャーノC. A. Castigliano(1847―84)が、トリノ工科大学での学士論文で述べたあと、1879年に完全な証明に数値例をつけて発表し、その有用性が認められた。構造物の変形や、構造物に働く未知外力を求めるのに有効である。弾性問題解法の重要な定理として現在も広く応用されている。

[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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