かすとり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かすとり」の意味・わかりやすい解説

かすとり

第二次世界大戦直後、酒のない焼け跡闇市(やみいち)時代に出回った密造アルコール。本来の粕(かす)取り焼酎(しょうちゅう)は、清酒を絞ったあとの酒粕をさらに発酵させ蒸留してつくるもので、独特の風味をもち上質のものも珍しくなかった。戦後のかすとりはサツマイモや米から急造され、品質劣悪、メチルアルコール入りで死者や失明者を出すこともあった。

[森脇逸男]

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