カチャッピ(その他表記)Kajapi; Kachapi

デジタル大辞泉 「カチャッピ」の意味・読み・例文・類語

カチャッピ(katjapi/kachapi)

インドネシア撥弦はつげん楽器リュート型のものと、舟形の共鳴胴上面に金属弦を張ったチター型のものとがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カチャッピ」の意味・わかりやすい解説

カチャッピ
Kajapi; Kachapi

東南アジアの撥弦楽器。名称の原拠はインドのカチャッピービーナー Kacchapī-vīnāによるもので,サンスクリットでは亀の意。 (1) 一般に舟形琴 boat luteまたは棒琴 (匏琴) の通称とされ,舟形の胴体またはふくべを半裁した共鳴胴をもつリュート属の楽器で,地域によりケチャッピ,カチャップ,カサッピ,カザッピ,クジャッピなどと転訛して称し,マレーシア,タイ,インドネシアのジャワ,スマトラ,ボルネオ,スラウェシ,小スンダ列島,フィリピンに伝播する。 (2) 西ジャワのものは,舟形の共鳴箱の上に柱を立てて弦を張るツィター属のものに発達し,箱の横から転手式の糸巻を出すが,糸巻を使用しないで,ピンで弦を留めるものもある。弦は6~18本の金属弦で,数は一定しない。スレンドロにもペロッグにも,マデンダにも調弦する。スリンやタラワンサなどとともに民謡や民族詩劇などの伴奏に用いられる。 (3) マレーシアでは,2~3弦の竹筒琴や6弦の竹皮琴のことをもいう。 (4) タイでは,クラチャッピのことをなまっていうことがある。

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