スレンドロ

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百科事典マイペディア 「スレンドロ」の意味・わかりやすい解説

スレンドロ

インドネシア半音を含まない5音から成る音階名ないし音列名。標準音高はなく,音名も地域によってさまざまである。中部ジャワでは5音を低い方から1,2,3,5,6で表し,それぞれ順にバランbarang,グルgulu,ドド,リモlima,ヌムnemと呼ぶ。また主音・副主音の位置により3種のパテッpatet(旋法)が区別され,パテッ・ヌムは2と5,パテッ・ソンゴp.sangaは5と1,パテッ・マニュロp.manyuraは6と2がそれぞれ主音・副主音となる。→ペロッ
→関連項目クトックノングンデルクンプルサロン(楽器)パテッボナン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スレンドロ」の意味・わかりやすい解説

スレンドロ
slēndro

インドネシア音楽,特にガムランのなかで使われる音階で,5音から成り,7音のペロッグと対比する。5音の音程関係は固定されず,地域,楽団 (ガムラン・セット) が変れば調律仕方も変る。この傾向はペロッグよりも強い。しかし,ほぼ平均値をとればオクターブを5等分した音程となり,西洋的平均律から大きくはずれる。5つの音はヌム,バラン,グル,ダダ,リモと名づけられ,実際の音楽で5つがすべて同等に扱われるわけではなく,パテット (旋法,旋律型) に従っていずれか3つが主要音として頻繁に使われ,他の2つは補助的存在となる。

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