クラチャッピ(その他表記)Kràjábpī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラチャッピ」の意味・わかりやすい解説

クラチャッピ
Kràjábpī

タイ,カンボジアのリュート属の撥弦楽器。なまってカチャッピともいい,カンボジアではチャペイ・トムともいう。サンスクリット語で亀の意味のカチャパに由来する。月琴の胴を亀頭形の薄手の箱にし,柄を長くしたような楽器で,先端は糸巻の部分からさらに長く伸びている。全長約 180cm。胴は縦約 44cm,横約 40cm,厚さ約 7cm。4本のガット弦を張り,柄にはフレットが 11あり,右手の親指人差指で持った骨か角,または鼈甲製の義甲でかき鳴らす。胴や柄の側面には螺鈿の美しい装飾をほどこしてある。硬木製で重く,演奏もむずかしいので,今日では合奏にはまったく使われない。かつては王室儀式の歌の伴奏や,マホリ,クルアンサイなどのアンサンブルで用いられた。現在では,タイのシンラパコールンで改良され,復興されている。

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