カナール・アンシェネ(読み)かなーるあんしぇね(その他表記)Le Canard enchaîné

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナール・アンシェネ」の意味・わかりやすい解説

カナール・アンシェネ
かなーるあんしぇね
Le Canard enchaîné

1915年に創刊されたフランスの週刊風刺新聞。タイトルは「鎖につながれたアヒル」の意。毎週のおもなニュースを皮肉な目でとらえて、徹底的な社会批評を加えることで有名。語呂(ごろ)合せやパロディー、風刺漫画には定評があり、とくにインテリ階層に愛読者が多い。ジスカール・デスタン大統領が中央アフリカのボカサ皇帝からダイヤ贈り物を受け取った事件をスクープ(1981)するなど、政治スキャンダルの暴露でも活躍。

[伊藤力司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android