カニシカ王舎利容器(読み)カニシカおうしゃりようき(その他表記)Kaniṣka śarīra casket

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カニシカ王舎利容器」の意味・わかりやすい解説

カニシカ王舎利容器
カニシカおうしゃりようき
Kaniṣka śarīra casket

インド,クシャン朝時代のガンダーラ彫刻。カニシカ大塔と推定される塔跡より出土筒形容器で,かぶせぶたの上に仏,梵天帝釈天の三尊像の丸彫がある。この三尊像の様式を原初的なものとみるか亜流とみるかが,仏像起源上の大きな問題となっている。筒身の浮彫の像のすきまには,カニシカ王1年の紀年銘が右から左へ書くカローシュティー文字 kharoṣṭhîで点刻され,ガンダーラ彫刻のうち制作年時の明らかな唯一のもの。高さ 19.7cm,直径 12.7cm,材質青銅で現在ペシャワル博物館蔵。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む