旺文社世界史事典 三訂版 「カニシカ王」の解説
カニシカ王
カニシカおう
Kanishka
インドのイラン系クシャーナ朝全盛期の王(在位130?〜170?)
プルシャプラ(現ペシャワール)に都し,東トルキスタンからデカン高原・ガンジス川中流域におよぶ帝国を建設した。多数の民族を治めるために仏教を奨め,第4回仏典結集 (けつじゆう) や寺院・仏塔の建立 (こんりゆう) を行った。このため,竜樹 (りゆうじゆ) ・馬鳴 (めみよう) らの仏教学者が出て,大乗仏教が形成されたという。また彼のころ,ガンダーラ美術も発展したといわれる。
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