カニャル州(読み)カニャル(その他表記)Cañar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カニャル州」の意味・わかりやすい解説

カニャル〔州〕
カニャル
Cañar

エクアドル中南部の州。州都アソゲス。アンデス山脈中にあり,南部にはクエンカ盆地の一部を含み,北西部は太平洋のグアヤキル湾沿岸の低地に向って低くなる。インカ帝国時代には帝国北部の中心地として栄えた地域で,州南東部にはインガピルカ要塞の遺跡がある。山地高所の斜面ではヒツジ放牧が行われ,クエンカ盆地にある州都周辺ではトウモロコシコムギオオムギジャガイモ果樹などの栽培が盛ん。北西部のナランハル川河谷にはサトウキビ,コーヒーのプランテーションがある。州都の北西,ビブリアンには同国最大と推定される炭田があるが,大部分未開発。パンアメリカン・ハイウェー,キトとクエンカを結ぶ鉄道が州の中央部を南北に通る。面積 3908km2。人口 18万 9347 (1990) 。

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