日本大百科全書(ニッポニカ) 「カブルー山」の意味・わかりやすい解説
カブルー山
かぶるーさん
Kabru
インド東部、シッキムとネパールの国境上にある山。ネパール・ヒマラヤ山脈のカンチェンジュンガ山の南10キロメートル、南へ延びる山稜(さんりょう)上にそびえる。カブルー北峰が主峰で標高7338メートル、南峰(7317メートル)がいくらか低い。北峰の南西面はラトン氷河に切り落ちている。カブルー山が注目を集めたのは、1883年にW・W・グレアムが登頂したと公表したことで、この真偽が問題になった。現在、彼は他の山と見誤ったのだろうという意見が大勢を占めている。カブルーの初登頂は1935年11月18日、イギリスのクックによってなされ、冬季に登ったことが評価された。
[金子史朗]