かべい(読み)カベイ

デジタル大辞泉 「かべい」の意味・読み・例文・類語

か‐べい

[連語]《形容詞連体形活用語尾「かる」に推量助動詞「べし」の連体形の付いた「かるべき」の音変化》推量・当然の意を表す。…にちがいない。…のはずである。
「すべて人をもどくかたは易く、わが心を用ゐむことはかた―わざを」〈紫式部日記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「かべい」の意味・読み・例文・類語

か‐べい

  1. ( 形容詞語尾「かる」に助動詞「べし」の連体形「べき」の付いた「かるべき」の変化したもの。「かんべい」の撥音「ん」の無表記か ) きっと…の状態だろう。…の状態に違いない。…でありそうな。
    1. [初出の実例]「影もみえがたかべいことなど、まめやかにかなしうなりて」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android