2008年に登録されたキューバの世界遺産(文化遺産)。カマグェイは、首都ハバナの南東約500km、キューバ島中部にある人口約29万4000人のカマグェイ州の州都である。この都市は1530年代にスペイン人により建設され、かつては「サンタ・マリア・デル・プエルト・プリンシペ」と呼ばれていた。同市は古くから同島内陸の交通の要所で、サトウキビ栽培と牧畜が盛んなカマグェイ州を背景に、製糖業などの食品加工業や商業が発達し、19世紀までスペイン領西インド諸島の経済的な中心地とであった。同市には17世紀の教会を含め、スペイン植民地時代の建築物が今なお残っている。こうした歴史的な町並みが評価され、世界遺産として登録された。◇英名はHistoric Centre of Camagüey