カメラリスムス(その他表記)Kameralismus; Kameralistik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カメラリスムス」の意味・わかりやすい解説

カメラリスムス
Kameralismus; Kameralistik

17~18世紀のプロシアオーストリアを中心に発展したドイツの絶対主義的国家経営学,財務・行政学。ドイツ語 Kammerとは君主の収入を納める財庫の意味で,財政収入の増大領民の福祉向上を目指すこの種の学理は,すでに 16世紀中頃以降,ルター主義の諸領邦に芽生えていた。 18世紀になると,啓蒙主義重商主義および重農主義の影響のもとで,絶対主義の富国強兵政策に奉仕する学理として発展し,大学の講座にも取入れられて,行政官僚養成のうえに大きな役割を果した。 C.ウォルフ,J.ベッヒャー,J.ユスティ,J.ゾンネンフェルスらがその代表者。 19世紀ドイツの国民経済学,財政学,国法学などにもその影響は尾を引いている。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カメラリスムス」の解説

カメラリスムス
Kameralismus

官房学,国庫主義とも呼ばれる。17~18世紀ドイツ諸領邦の官僚たちが国家経営の指針とした行財政学の総称三十年戦争後の国家財政の建て直しを図るもので,重商主義のドイツ的形態である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カメラリスムス」の意味・わかりやすい解説

カメラリスムス
かめらりすむす

官房学派

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