カラクリス(読み)からくりす(その他表記)Караклис/Karaklis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラクリス」の意味・わかりやすい解説

カラクリス
からくりす
Караклис/Karaklis

アルメニア共和国にある同共和国第三の都市。バナゾールともよばれる。1935年までカラクリスとよばれたが、ソ連時代はキーロバカンКировакан/Kirovakanと改称、1991年のソ連解体後、ふたたびカラクリスに戻った。人口17万2700(1999)。小カフカス山脈山間盆地(標高1350メートル)に位置し、ジョージアグルジア)のトビリシとアルメニア共和国のエレバンを結ぶ鉄道が通る。市の起源は、青銅器時代の古墳のある地点におこったカラクス村で、1826年に市制を敷く。19世紀末の鉄道開通によって商業が盛んとなった。化学肥料コランダム(研磨剤)、化学繊維、自動組立機器、精密工作機械、食肉・乳製品加工などの工場がある。エレバン工業大学の支所、化学、経済、商業などの教育機関が置かれ、郊外には保養所、旅行者センターなどがある。

渡辺一夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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