カリア(その他表記)Karia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリア」の意味・わかりやすい解説

カリア
Karia

小アジア南西部の古代地方名。その領域は,エーゲ海沿岸のギリシア諸都市,北はリュディアと接した山岳地域,東はフリュギアとリュディアに接していた。前 546年頃支配権はリュディアからペルシアに移り,西カリアの支配者はアケメネス朝ペルシアの王ダレイオス1世に反抗し,また沿岸諸都市はのちにデロス同盟に加わったが,前4世紀の初め頃ペルシア帝国の一属州となった。その後,ペルシアの宗主権のもとに諸王家が君臨,諸王の一人でこの地を支配したマウソロスは首都をミラサからハリカルナッソスに移し,ハリカルナッソスに建造した彼の霊廟は世界の七不思議の一つに数えられた。ヘレニズム時代にはセレウコス朝シリア王国が支配し,ローマ時代には属州アシアに含まれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む