カリカック家(読み)カリカックけ(その他表記)Kallikak family

改訂新版 世界大百科事典 「カリカック家」の意味・わかりやすい解説

カリカック家 (カリカックけ)
Kallikak family

精神遅滞や反社会的行動の遺伝性に関する研究の対象として,1912年にゴダードH.H.Goddardが取りあげたことで知られる家系。カリカック(仮名)はイギリスの貴族であったが,アメリカ独立戦争に参加して精神遅滞の女性との間に私生児をもうけた。この家系には,その後5代にわたり480人の子孫が生まれた。そのうち調査可能であった189人中,75.7%に当たる143人が精神遅滞やアルコール中毒(アルコール依存症)や犯罪者で,正常者はわずかに46人であった。一方,イギリスに帰ったカリカックは貴族の娘と結婚し,496人の子孫を残したが,その中から精神遅滞者は1人も出ず,ほとんどが社会的に有能な人間だったという。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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