最新 地学事典 「カルコナトロナイト」の解説
カルコナトロナイト
chalconatronite
化学組成Na2Cu(CO3)2・3H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群P21/n,格子定数a0.6696nm, b0.6101, c1.3779, β91.83°,単位格子中4分子含む。微細な木くず状ないし擬六角板状結晶の皮殻状集合。緑青色,半透明,ガラス光沢。劈開不明。硬度未決定だが,軟らかい。比重2.29。薄片では無~青色,屈折率α1.483, β1.530, γ1.576, 2V(+)~90°。ハーバード大学のFogg美術館にある古代エジプトの青銅品の上に形成されたものが最初に確認。その後オーストラリア,Carr Boydニッケル鉱山などから純天然物も発見され鉱物として確立。名称は化学組成による。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

