精選版 日本国語大辞典 「緑青色」の意味・読み・例文・類語 ろくしょう‐いろロクシャウ‥【緑青色】 〘 名詞 〙 青みを帯びた濃い緑色。[初出の実例]「しためぐみたるわか葉のろくしゃう色なるが」(出典:建礼門院右京大夫集(13C前)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「緑青色」の解説 ろくしょういろ【緑青色】 色名の一つ。JISの色彩規格では「くすんだ緑」としている。一般に、顔料の緑青のような淡い青緑のこと。岩絵の具に用いる岩緑青いわろくしょうを用いたものが貴重とされ、原料となる鉱物は孔雀石くじゃくいし。この岩緑青を細かく砕くと白っぽくなり、そうしてできた色を白緑びゃくろくという。奈良時代には日本に伝わっており、主に塗料として用いられた。また銅や銅合金に生じる錆も顔料の原料となり、こうした錆の色も緑青色とよぶ。錆びた銅の色は寺院などの屋根に見ることができる。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報