カルスト-ボーキサイト(読み)カルストボーキサイト(その他表記)karst-bauxite

岩石学辞典 「カルスト-ボーキサイト」の解説

カルスト-ボーキサイト

ヴァダツがカルクボーキサイト(kalkbauxite)の代わりに用いた語.石灰岩の上を覆っているボーキサイトの中に,他地で形成された物質が存在することは,これらが下部基盤風化によって形成されたものではないことを示唆しており,カルスト─ボーキサイト(karst-bauxite)という語には成因は含まれていない.カルクボーキサイトという語には異地性の成因の意味が含まれているので,この語に置き換えるべきである[Vadaz : 1951, Valeton : 1972, Tomkeieff : 1983].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android