カルタゴ総督

山川 世界史小辞典 改訂新版 「カルタゴ総督」の解説

カルタゴ総督(カルタゴそうとく)

正確な設置年代は不明。591年には存在。ビザンツ領北アフリカ土着民の反抗に備えた軍事的役職だが,総督は政治にも干渉した。647年総督グリゴリオスが反乱を起こし皇帝と宣言したが,アラブ軍に殺された。このときはアラブ軍は引き揚げたが,695年に始まる北アフリカ進攻によって697年にカルタゴが陥落し,ビザンツ帝国の北アフリカ支配も終わった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android