ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カレーム」の意味・わかりやすい解説
カレーム
Carême, Marie Antoine
[没]1833. パリ
フランスの料理人。ベーカー (菓子職人) から出発して希代の名司厨長となり,ロシアやオーストリアの皇帝に仕えた。理論家でもあり,料理史の研究も怠らず,"Le Pâtissier pittoresque" (1815) ,"Le Maître d'hotel française" (22) ,"L'art de la Cuisine au XIXe siècle" (33) など著作も多い。フランス料理を今日のように世界的なものにしたのは,彼の功績によるといってよい。ソルカレーム Sole Carême (舌びらめの白ワイン煮,トリュフ,白子,オマールえび添え) ,ケスカレーム Caisse Carême (白子入りはんぺんえびソース掛け) などに名を残している。
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