カレーム(英語表記)Carême, Marie Antoine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カレーム」の意味・わかりやすい解説

カレーム
Carême, Marie Antoine

[生]1782. パリ
[没]1833. パリ
フランスの料理人。ベーカー (菓子職人) から出発して希代の名司厨長となり,ロシアやオーストリア皇帝に仕えた。理論家でもあり,料理史の研究も怠らず,"Le Pâtissier pittoresque" (1815) ,"Le Maître d'hotel française" (22) ,"L'art de la Cuisine au XIXe siècle" (33) など著作も多い。フランス料理を今日のように世界的なものにしたのは,彼の功績によるといってよい。ソルカレーム Sole Carême (舌びらめの白ワイン煮,トリュフ,白子,オマールえび添え) ,ケスカレーム Caisse Carême (白子入りはんぺんえびソース掛け) などに名を残している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android