カンボジア最高国民評議会(読み)カンボジアさいこうこくみんひょうぎかい(その他表記)Supreme National Council; SNC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カンボジア最高国民評議会
カンボジアさいこうこくみんひょうぎかい
Supreme National Council; SNC

内戦後のカンボジアで,自由選挙に基づく新政権が成立するまでの移行期間における唯一の合法的権力機関。 1990年8月の国連安保理常任理事国外務次官級会議で正式提案され,カンボジア4派間による協議での紆余曲折を経て,91年6月,その設置がようやく合意された。本部プノンペンに置かれ,議長にはシアヌークが就任した。国内主権,対外的代表権とも SNCが掌握したが,外交国防財政,治安,情報を所管する行政機構国連カンボジア暫定統治機構 (UNTAC) の管理下に置かれたほか,政策の最終決定権も UNTACに移譲されるなど,和平・民主化への実質的な主導権は国連が握った。

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