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国防 こくぼう national defence

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国防
こくぼう
national defence

外敵の侵略に対して,国家を防衛することをいう。フランス革命以後の近代的な民族国家の成立と,国民軍の出現に伴って生れた概念。外敵の侵略には,1国の国土に対して直接に武力攻撃を実施する「直接侵略」と,間接的な手段で侵略の目的を達成する「間接侵略」との2つの種類がある。

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デジタル大辞泉の解説

こく‐ぼう〔‐バウ〕【国防】

外敵の侵略に対する、国家の軍事力による防衛。

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世界大百科事典 第2版の解説

こくぼう【国防 national defense】

1958年の日本の《国防の基本方針》では〈国防の目的は,直接及び間接の侵略を未然に防止し,万一侵略が行なわれるときはこれを排除し,もつて民主主義を基調とするわが国の独立と平和を守ることにある〉と書かれている。ここでいう万一侵略のときには軍事力が対抗的に用いられるから,国防の中核は軍事力の行使にある。したがって国防は,抑止とともに国家安全保障の中心的争点を構成することになる。国防は抑止が失敗したとき,味方に損害を与えたり味方を排除したりする敵の能力を減少させることである。

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大辞林 第三版の解説

こくぼう【国防】

外敵の侵略から国を守ること。国の防衛。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国防
こくぼう
national defence

武力侵略に対し国の総力をあげて国を防衛すること。一般に、国家の安全に対する脅威としては、外部からのものと内部からのものがあるとされる。また脅威の態様としては、軍事的なものと非軍事的なものがあり、さらに、これに対応する手段にも軍事的・非軍事的なものがある。これらの組合せによって、国防、国家安全保障、防衛の概念が使用されている。外部からの軍事的脅威に対し軍事力をもって国を守ることを防衛(ディフェンス)という。国防(ナショナル・ディフェンス)は、同じく軍事的脅威を対象とするが、そのために使用する手段は軍事力だけでなく、政治、外交、経済、科学技術、心理など国の総力である。つまり対応する手段の面で、国防は防衛より範囲が広い。したがって国防には、経済産業省防衛産業を育成したり、国土交通省が軍事道路をつくることも含まれる。1957年(昭和32)5月20日、当時の国防会議と閣議で決定された「国防の基本方針」は、国防の目的と基本方針を示している。防衛省は防衛について、安全保障会議(1986年に国防会議を廃止して新設)は国防について所掌する。安全保障会議が外務大臣財務大臣経済財政政策担当大臣を議員に含んでいることは、脅威に対応する手段の多様性を示すといえよう。国家安全保障(ナショナル・セキュリティ)は、軍事・非軍事にわたる脅威を対象とし、軍事的・非軍事的手段をもって国の安全を保つことをいい、国内からの脅威をも対象としている。[藤井治夫]

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世界大百科事典内の国防の言及

【安全保障】より

…CBMを基礎とした多国間システムの形成は,今後大きな趨勢となろう。【岩島 久夫】
[総合的安全保障への道]
 古典的安全保障は軍事的な意味に限られ,国防抑止との2機能から成っていた。抑止は,敵がその軍事行動から期待しうる利得を上回るような損害と危険とを予期できれば,敵もその軍事行動を思いとどまるだろうという期待にもとづいている。…

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