日本大百科全書(ニッポニカ) 「カースミー」の意味・わかりやすい解説 カースミーかーすみーAhmad Nadeem Qāsmī(1916―2006) パキスタンのウルドゥー語作家、詩人。サルゴーダーのアンガに生まれる。進歩主義作家の代表的存在で文壇の長老であった。1942年に雑誌『女性文化』の編集者となり、以後『ヌクーシュ』など多くの雑誌や日刊紙の編集に参加。『静寂』(1952)など13冊の短編集と『栄光と美』(1947)など数冊の詩集を出している。パンジャーブ農村の貧困や因習を主題とした短編はとくに名高く、英語、ロシア語、日本語をはじめ諸外国語に翻訳されている。[鈴木 斌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例