改訂新版 世界大百科事典 「カール3世」の意味・わかりやすい解説 カール[3世]Karl Ⅲ生没年:839-888 東フランク王(在位876-887),西フランク王(在位885-887)。通称〈肥満王der Dicke〉。ルートウィヒ2世の三男。876年東フランクのアレマニエン分国を継ぎ,2人の兄の早世から882年東フランク単独王となる。この間,879年にイタリア王位を,881年に帝位を得,さらに885年には西フランク王位を得るが,ノルマン人との戦いで非力を露呈し,887年甥アルヌルフ(ケルンテンの)と東フランク貴族により廃位された。カールのフランク再統合は相続の結果にすぎず,失脚は東西両フランクの最終的な分裂を促した。執筆者:岡地 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by